ペインクリニック
以下のような症状や疾患に対応します。
へバーデン結節・母指CM関節症
動注療法
動注療法(動脈注射療法)について
へバーデン結節や母指CM関節症では、関節周囲に慢性的な炎症が続くと、通常は形成されない細かな異常血管が生じます。これらは「もやもや血管」と呼ばれ、痛みの持続や腫れの原因になります。
動注療法は、このもやもや血管に直接アプローチする治療です。
動注療法とは
動注療法は、手指の関節を栄養している動脈に細い針を用いて薬剤を直接注入し、炎症の原因となるもやもや血管を抑制する方法です。
当院では、注入薬剤としてチエナム(イミペネム・シラスタチン)を使用します。
チエナムが溶けにくい性質を活かし、正常な血管は通過させる一方、未熟で脆いもやもや血管のみを選択的に塞栓・破壊するため安全性が高いとされています。
処置は外来で短時間に行うことができます。
対象となる疾患
へバーデン結節(第一関節の変形性関節症)
第一関節(DIP関節)が腫れたり痛んだりする疾患です。
慢性的な炎症によってもやもや血管が形成され、痛みが続くことがあります。動注療法はこれらの異常血管に直接作用し、炎症の抑制と疼痛軽減を図ります。
母指CM関節症
母指の付け根に生じる変形性関節症です。つまむ動作や力を入れた際の痛みが代表的です。
慢性炎症に関連して増生するもやもや血管に対し、動注療法は有効とされています。
治療の方法
手関節付近の橈骨動脈または尺骨動脈を超音波で確認しながら穿刺し、チエナムを注入します。
治療は数分で終了し、施術後はそのまま帰宅可能です。
期待できる効果
動注療法により次のような効果が期待されます。
・慢性的な痛みの改善
・腫れや熱感の軽減
・もやもや血管の抑制による炎症コントロール
・指の使いやすさの改善(つまむ、握る、細かい作業など)
多くの方が治療後数日〜数週間で症状の改善を実感されています。
治療回数
治療は通常1回です。
症状により追加注射が必要になる場合がありますが、多くの患者さんで1回の治療で効果を認めます。
安全性・副作用
動脈穿刺に伴い、以下のような軽度の反応が起こる場合があります。
- 痛み
- 皮下出血
- 一時的なしびれ
- 薬剤アレルギー(まれ)
いずれも大きな副作用は多くなく、当院では超音波を使用し安全に施行します。
このような方に適しています
- 第一関節や母指の痛みが続いている
- つまむ、握る動作がつらい
- 湿布・内服だけでは改善しない
- 手術以外の有効な治療法を探している
価格一覧
| 片側 | 25,000円(税込) |
|---|---|
| 両側 | 35,000円(税込) |
肩こり・首の痛み・背中の痛み・腰痛
ハイドロリリースとは?
ハイドロリリースとは、生理食塩水や局所麻酔薬を細い針で筋膜や神経のすべりが悪くなっている部分に注入し、癒着した筋膜を水圧でリリース(剥がす)ことで痛みや動きの悪さを改善する、新しい整形外科的治療です。
エコー(超音波)ガイド下で行うため、痛みの原因となっているポイントを的確に捉え、副作用の少ない安全な治療として注目されています。
※関節内注射やブロック注射とは異なり、筋膜や神経周囲の“すべり”を改善する治療です。
治療の特徴
エコーで原因を確認したうえで正確に注射
痛みのポイント(トリガー)や癒着部位をリアルタイムに確認しながら施行します。
ステロイドを使わないため副作用が少ない
生理食塩水が主体のため、妊娠中・授乳中の方にも施術可能な場合があります。
即時的な軽い改善を感じることも
治療後すぐに動きが軽くなるケースがあります(効果には個人差があります)。
繰り返しの治療も可能
組織を傷めにくいため、必要に応じて複数回行うことができます。
治療の流れ
- 問診・診察、エコー検査で痛みの原因を評価
- リスクと効果を説明
- エコーガイド下で注射(数分で終了)
- 治療後に軽いストレッチや動作確認
注意点・副作用
- 注射部位の軽い痛み、内出血
- 一時的なしびれや重だるさ
- 感染等(極めてまれ)
安全性の高い治療ですが、すべての痛みが改善するわけではありません。
必要に応じて、リハビリテーションや体外衝撃波、通常の保存療法と組み合わせて治療を行います。
ハイドロリリースの費用
初回は保険適応になります。2回目から自費になります。
| 1割負担 | 3割負担 | |
|---|---|---|
| 初回 | 80円+検査費用・診察料 | 240円+検査費用・診察料 |
| 2回目以降 | 3,000円(税込) | 3,000円(税込) |
※保険適応の方は別途診察料などがかかります。
※自費診療での治療を行う場合、治療同日に同疾患で保険診療を受けることはできません。
