身長治療外来
身長を伸ばすメリット
高身長にはいくつかのメリットがあります。
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視界の広さ
高身長の人は一般的に他の人よりも高い位置から周囲を見渡すことができます。これにより、人混みの中でもより良い視界を確保し、周囲の状況を把握しやすくなります。 -
スポーツや運動競技の優位性
バスケットボールやバレーボールなどの競技では、身長が利点となります。身長が高いと、リーチが長く、相手よりもボールにアクセスしやすくなります。また、スポーツ界で成功するためには、しばしば身長が要求されることがあります。 -
自信の向上
高身長の人は、自信を持ちやすい傾向があります。周囲の人々と比べて目立つことが多く、それが自信を育む要因になることがあります。また、自信があると、他の人とのコミュニケーションや交流がしやすくなります。 -
服装の選択肢が広がる
高身長の人は、一般的に他の人よりも多くの服装スタイルを選択できます。身長が高いと、より多くのファッションアイテムがフィットしやすくなり、自分に合ったスタイルを見つけやすくなります。 -
リーダーシップのイメージ
高身長の人はしばしばリーダーシップのイメージを持たれやすいです。これは、身長が高いと他の人よりも目立ちやすく、自然とリーダーシップの役割を引き受けることが期待されるためです。
これらは一般的なメリットであり、すべての高身長の人に当てはまるわけではありませんが、多くの場合、高身長はポジティブな特徴として捉えられます。
もちろん背が低いことで個人の価値が下がるわけではありませんし、努力によってデメリットをカバーすることも可能なこともあります。しかし高身長に多くのメリットがあり、それを望む人が多いことも事実です。そして骨端線が閉じる前であればそれは可能です。我々は保険で成長ホルモン療法の適応になれなかった低身長の子供たちの身長を伸ばす手助けをします。ただし、当院では治療の必要性を過度に煽って、治療開始に導くことはしません。お子様の成長状態を正確に評価し、治療の有効性を十分に説明したうえでご両親と方針を決定いたします。
治療対象
- 他の病院やクリニックで成長ホルモン療法の保険適応ではないと言われた方
- プロスポーツを目指す方
- 将来芸能界やショービジネス界で活躍したい方
- 将来、平均身長が高い欧米諸国へ移住を考えている方
治療内容
成長ホルモン療法
治療の柱となる成長ホルモンによる単独療法。二次性徴がまだ始まっていない人が対象。
成長ホルモン療法+骨年齢進行抑制療法 (+蛋白同化ホルモン)
思春期がある程度進み、治療の効果が弱くなってきている人が対象。
骨年齢進行抑制療法 (+蛋白同化ホルモン)
治療費を低額に抑えたい人が対象。(それぞれの開始時期は思春期の進行具合によって変わる可能性があります。)
成長ホルモン療法
成長ホルモン(GH)は下垂体前葉で合成、貯蔵されるホルモンで、局部組織の細胞膜受容体と結合し又は主に肝臓で合成されるIGF-Iを介して骨や軟骨細胞の局部組織に作用し、骨格の成長をもたらします。これを皮下注射することで補うのが成長ホルモン療法です。成長ホルモンはタンパク質でできているため、錠剤などで内服しても胃で分解されてしまい効果が発揮できません。注射といっても毎回病院に行く必要はなく、自宅で注射をします。注射の器具は扱いやすいように工夫されており、だれでも扱うことができます。針も短く細いため、刺す痛みもあまり気になりません。小さいうちはご両親などが注射し、自分でできるようになれば本人が行います。
骨年齢進行抑制療法
リュープリンはLHRHアナログで月に1回皮下注射されます。これは性腺ホルモン(LH、FSH)の分泌を抑制し、その結果男児ではテストステロンが産生されず、したがって骨年齢を進行させるエストロゲンも産生されません(エストロゲンはテストステロンから変換される)。また、内服薬のアナストロゾールはテストステロンからエストロゲンに変換するアロマターゼを阻害します。これらのメカニズムにより骨年齢を抑制し身長治療の期間をかせぐことが可能となります。
蛋白同化ホルモン
プリモボランは蛋白同化ホルモンの一つで、テストステロンよりも蛋白同化作用やアンドロゲン作用の比率が高い特徴があります。蛋白同化ホルモンは、食欲を増進させ、軟骨細胞の原料となる蛋白質の合成を促進し、骨の成長に必要な要素をサポートします。さらにプリモボランはアロマターゼ変換酵素によってエストロゲンに変換されないため、骨年齢を進行させることはありません。
栄養指導
血液検査により貧血の不足しているミネラルやビタミンを補充します。また、身長を伸ばすのに役に立つ情報を提供します。
治療の流れ
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予約
身長治療は完全予約制です。来院時は成長の記録、保険証を持参ください。 -
初診
問診+血液検査+レントゲン(骨年齢診断、最終身長予測) -
1週間後
最終身長予測結果や期待できる伸びしろを報告 -
治療方針決定&治療開始
成長ホルモンの投与量決定 注射指導 -
1か月後再診
身長チェック、注射できているかの確認 - 以降3か月おきに再診
費用(すべて税込)
| 成長ホルモン療法 | 料金(税込) |
|---|---|
| 初診 骨年齢測定(血液検査とレントゲン撮影を含む) | 20,000円 |
| 3か月ごとの再診(血液検査+レントゲン) | 15,000円 |
| 成長ホルモン製剤(毎日投与) | 60,000円/本 |
| 成長ホルモン注射ペン(ブック付き) | 5,000円 (初回のみ) |
| 成長ホルモン製剤(週1回投与) | 150,000円/本 |
| 一か月(4週間)にかかる費用 | |
| 体重20キロ | 約12万円/月~ |
| 体重30キロ | 約18万円/月~ |
| 体重40キロ | 約24万円/月~ |
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骨年齢進行抑制療法 |
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| リュープリン1.88mg | 30,000円 |
| リュープリン3.75mg | 45,000円 |
| アナストロゾール1mg | 200円/錠 |
| 蛋白同化療法 | |
| プリモボラン5mg | 100円/錠 |
※その他、アルコール綿や注射針は無料です。
Q & A
身長治療をすればどれぐらい身長を伸ばすことができますか?
成長ホルモン療法の効果は個人差があり、一概にはどれぐらい伸びるか言うことはできませんが、過去の報告によると骨端線が閉鎖していない子供であれば3年間治療することで約6~9cm身長を伸ばすことが期待できます。
身長治療は何歳から何歳まで受けられますか?
当院では成長ホルモン療法は小学1年生から身長が止まるまで(身長の伸びが1cm/年以上が目安)開始しております。ただし、この治療は二次性徴が進むと治療の効果が下がってしまうため、思春期が始まる(男子:12〜14歳頃 2. 女子:10〜14歳頃)前に開始するのが望ましいです。
成長ホルモン療法を途中でやめても問題ありませんか?
途中で治療をやめると内的に分泌される成長ホルモンが抑制される結果、一時的に成長ホルモン値は低下しますが、ほどなくして再分泌されるため問題になることは少ないでしょう。
成長ホルモン療法による副作用はありますか?
成長ホルモン療法は基本的に身体の中に不足しているホルモンをおぎなう治療です。もともと体内で産生されるものなので基本的に重篤な副作用は非常に稀です。また、通常の投与量では末端肥大症の症状が出ることはありません。しかし体質によっては頭痛、痙攣、耐糖能異常等の副作用が生じるケースもあります。また、側弯症、大腿骨頭すべり症などの報告もあります。これらについて、整形外科専門医である担当医が丁寧に説明させていただきます。
成長ホルモン療法で注意することは何かありますか?
注意点 以下の疾患をお持ちの患者さんは成長ホルモン療法を行うことができません。
- 糖尿病患者(成長ホルモンが抗インスリン作用を有するため)
- 悪性腫瘍のある患者(成長ホルモンが細胞増殖作用を有するため)
- 思春期特発性脊柱側弯症(成長ホルモンが側弯を進行させるため)
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
- プラダーウィリー症候群の患者のうち、高度な肥満又は重篤な呼吸器障害のある患者
成長ホルモン療法が高価で治療を受けられません。他に治療方法はありませんか?
確かに成長ホルモン療法は高価なため誰でも受けられる治療ではありません。そういう方には効果は落ちますが比較的安価な性腺抑制療法+蛋白同化療法などの治療を受けることが出来ます。
身長治療外来に関する重要事項
当院における特発性低身長(体質性低身長)や最終予測身長の伸長を目的とした治療は、公的医療保険が適用されない「自由診療(全額自己負担)」となります。医療法および医療広告ガイドライン(限定解除要件)に基づき、使用する薬剤に関する重要事項・注意事項を以下に明示・説明いたします。
① 未承認医薬品等(異なる目的での使用・適応外使用)について
当院で使用する薬剤はすべて日本国内において医薬品医療機器等法上の承認を得ている医薬品ですが、保険適応疾患を伴わない「特発性低身長(体質性低身長)」に対する身長伸長促進や、「骨端線閉鎖遅延による最終身長改善」を目的とした投与は、国内で効能・効果として承認されていない適応外使用(自由診療)となります。
- 【成長ホルモン製剤(ソマトロピン/ソグルーヤ)】
国内では「成長ホルモン分泌不全性低身長症」「SGA性低身長症」「ターナー症候群」等に対して承認されていますが、病的なホルモン分泌不全を伴わない低身長に対する投与は適応外使用となります。※ソマトロピンは連日投与製剤、ソグルーヤは週1回投与製剤です。 - 【思春期遅延・骨成熟抑制薬(リュープリン)】
国内では「思春期早発症」「子宮内膜症」「前立腺癌」等に対して承認されていますが、低身長治療における思春期発来抑制・骨端線閉鎖遅延を目的とした投与は適応外使用となります。 - 【タンパク同化ステロイド薬(プリモボラン)】
国内では「骨粗鬆症」「慢性腎疾患等に伴う消耗状態」等に対して承認されていますが、低身長改善における骨成熟抑制および成長促進目的での投与は適応外使用となります。 - 【アロマターゼ阻害薬(アナストロゾール)】
国内では「閉経後乳癌」に対して承認されていますが、男児におけるエストロゲン産生を抑制し骨端線閉鎖を遅延させる目的での投与は適応外使用となります。
② 入手経路等について
当院で使用するすべての医薬品(ソマトロピン、ソグルーヤ、リュープリン、プリモボラン、アナストロゾール)は、国内の正規医薬品卸売業者より医師の責任において適切に購入・調達しております。(※個人輸入や安全性の担保されない海外無承認製剤は一切使用しておりません)
③ 国内の承認医薬品等の有無について
各薬剤自体は国内承認医薬品ですが、疾患を伴わない「特発性低身長」の治療や「骨端線早期閉鎖の遅延による最終到達身長の改善」を適応症として承認されている同一効能の国内医薬品は存在いたしません。
④ 諸外国における安全性等に係る情報および主なリスク・副作用
米国FDA(食品医薬品局)等において、成長ホルモン製剤は「特発性低身長(ISS: Idiopathic Short Stature)」に対する適応が承認されており、一定の有効性と安全性が報告されています。また、思春期コントロール薬(GnRHアゴニスト、アロマターゼ阻害薬等)についても国内外の小児内分泌分野の臨床研究において有用性・安全性が評価されています。
治療に伴い想定される主な副作用・リスクは以下の通りです。
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薬剤名・分類 |
主な副作用・リスクおよび注意事項 |
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ソマトロピン |
注射部位反応(発赤・腫脹・内出血・疼痛)、頭痛、関節痛、筋肉痛、浮腫、耐糖能異常(血糖値・HbA1c上昇)、甲状腺機能変動、側弯症の進行、まれに頭蓋内圧亢進症、大腿骨頭すべり症など。 |
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リュープリン |
注射部位反応、治療初期の一時的な性ホルモン上昇(フレア現象)、ほてり、頭痛、倦怠感、骨塩量(骨密度)の低下リスクなど。 |
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プリモボラン |
肝機能障害(AST/ALT/γ-GTP上昇)、脂質代謝異常、ざ瘡(ニキビ)、皮脂分泌増加、声変わり・陰毛発生等の男性化徴候、陰茎増大など。 |
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アナストロゾール |
関節痛、骨塩量低下リスク、肝機能異常、脂質異常症、倦怠感、頭痛など。 |
※当院では安全性を最優先とし、定期的な血液検査(肝機能、血糖、脂質、ホルモン値等)、レントゲンによる骨年齢評価、身体測定を実施し、適切な用量管理を行います。
⑤ 医薬品副作用被害救済制度について
適応外使用(自由診療)による医薬品の投与において、万が一重篤な副作用や健康被害が生じた場合、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)が運営する公的な「医薬品副作用被害救済制度」および「生物由来製品感染等被害救済制度」の給付対象外となりますのであらかじめご了承ください。
その他、ご質問がある方は、まずは当外来の無料カウンセリングにご相談ください。
